キッチンからウッドデッキへと視線が抜けるように計画した住まいです。
料理をしているときも、窓の向こうに家族の気配や季節の移り変わりが自然と感じられるように、キッチンと屋外がゆるやかにつながる関係を大切にしました。
デッキは気分転換やちょっとした休憩の場所にもなり、暮らしにのびやかな余白をもたらしてくれます。
玄関ホール・リビング・階段は、スリットを使って緩やかにつなげています。
壁でしっかり仕切るのではなく、ほんの少し視線と空気が通るようにすることで、家全体に一体感が生まれ、家族がどこにいても自然と存在を感じられる距離感が生まれます。
動線もスムーズで、日常の動きがすっと馴染む心地よい空間です。
外観は白と黒のコントラストを効かせ、シンプルながら印象に残る表情に。
外壁にはシーリングレス工法のニチハ「FUGE」を採用し、継ぎ目の少ないすっきりとした仕上がりと、美しさが長く続くメンテナンス性を両立させました。
内と外、光と影、家族と空間。そのすべてがゆるやかにつながっていく、穏やかな時間を育む住まいです。