道路に面した立地でありながら、家族が安心して過ごせる「ほどよい距離感」を大切に計画した住まいです。
外側には木製スクリーンとコンクリート擁壁を設け、通りからの視線を柔らかく受け止めながら、内側には広がりのあるデッキと大開口の窓を配置。
外へと視線が抜ける気持ちよさと、室内の落ち着きが自然に両立する空間としました。

LDKは吹き抜けとオープン階段が光と風を行き渡らせ、季節や陽の流れによってやわらかく表情を変えます。
コンクリート調のアイランドキッチンは空間のアクセントでありつつ、背面にはワークカウンターをレイアウトし、家事動線や在宅ワークにもスムーズに対応。
家族がそれぞれの時間を過ごしながら、さりげなくつながれる距離感をつくり出します。

素材は木やスチール、現し梁や木製手摺格子など質感を感じられるものをバランスよく採用。
派手な装飾に頼らず、シンプルで上質な日常を丁寧に形にした住まいです。